Resolution《ジオプラスの志》
 

心の時代の空間をつくる



 
   
設計士、建築士、建築家、デザイナーなど、様々な呼び名はありますが、設計者の役割とはなんでしょうか。

私たちの先輩方は、戦後の文字通り廃墟の中から、使い勝手や寸法、素材や工法をひとつひとつ実験しながら吟味して、いまの日本の戦後の原型を造ってくれました。

そして、驚くほどのスピードで日本は豊かになり、生活はあっという間に変化して、モノを生み出す時代から、モノを消費する時代へと移り変わりました。設計者はその変化に対応しようといろいろな方法を試みることになりました。

文化や人間臭さから全く自由な無機質で文脈のない真っ白い空間、伝統では成し得なかった複雑でアクロバティックな構造、奇抜でみたこともないような形を多用した外観、惜しげもなく材料を使い目もくらむような豪華なインテリア。消費のために目先を変える様々なデザインを考えることが役割となりました。

しかし、現代はついにモノを超えて、ココロの時代に至りました。

そろそろ、表面的な格好良さや一時的で薄っぺらい目新しさでごまかすことは終わりにしなければなりません。価値観がモノからココロに移った今、大切なのは資産やブランドとしての空間ではなくて、その場所が実現する“過ごし方”です。

また、同時に人の体型も生活も文化も最近では自然環境さえも、先輩方が実験を続けた当時とは大きく様変わりしています。

もはや偉大な先輩方の蓄積だけでは対処しきれません。もう一度かつてのように、人の寸法や動き、生活場面、機能性や使い勝手、環境など、空間の基本要素を一つ一つ検討し直すことが必要です。グローバル化した世の中での資源やそれぞれの文化のあり方を見つめ直すことも必要でしょう。

そうした様々な検証や研究を行った上で、一人一人が望む過ごし方にあわせて再構築することが求められています。

手間と時間はかかりますが、みなさん一人一人にとっての本質的な豊かさを提案することが、現代の設計者の役割なのだと感じています。

ジオプラスは単なるものづくりから脱し、次の世代に自信を持って引き継ぐことのできる本質的な価値を生み出す空間の実現に全力を注いでいきます。



ジオプラスの活動理念